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カンボジアの国家選挙管理委員会(NEC)は来年開催する地方選挙のため、各国のカンボジア大使館に対して、国外に住むカンボジア国民は帰国して選挙登録させるようにと伝達した。
NECは、従来の投票者名簿の重複や未掲載の修正を行うため、投票可能な国民960万人の再登録に従事してきた。
NECから各大使館に発出された通達によれば、登録受付期間は来月1日から11月29日までの間で、登録の際には身分証明書が必要だ。また、6月4日には「兄弟姉妹が登録に来なかった場合、本人も選挙当日に投票できない」旨の通達も発出されている。
登録は来月1日から開始される予定だが、タイや韓国などの大使館には本件に関する書状がまだ届いていないという。
在タイカンボジア大使は本件内容の周知について、テレビやフェイスブック、タイ労働省の協力を得るなどの手段を検討中だが、「帰国に際しては、タイ側雇用者との間の問題や、金銭的な問題もある」と語る。
在韓カンボジア大使は「偶然の事情がない限り、韓国に住むカンボジア人4万6000人のうち、誰かが登録や選挙のために帰国するとは期待すべきでない」と話した。また、「このようなことは前例がない」と述べた。
労働NGOセントラルの代表は、出稼ぎ労働者らに対しこのような要求をするのは非現実的で、むしろ各国のカンボジア大使館側で選挙登録・投票手続きを可能にするべきと主張した。