(c)Phnom Penh Post
日本貿易振興機構(JETRO)の最新の発表によれば、カンボジアから日本への衣料品・履物輸出総額が今年上半期で大幅に増加した。
カンボジアの今年上半期の対日輸出は、前年同期の4億2500万ドルから32.7%増加の5億6500万ドルだった。
商務省スポークスパーソンのスン・ソパリ氏によれば、背景にはカンボジア製品の価格競争があるという。また、「カンボジアと日本との良好な関係が結果としてカンボジア側サプライヤーからのオーダーを増やしている」と同氏は述べた。
クメールタイムズ紙によれば、衣料品・履物セクターからの対日輸出収益は増加しており、製造拠点の多様化がカンボジアに求められている。
カンボジア総合研究所CEO兼チーフエコノミストである鈴木博氏によれば、カンボジアは外貨獲得にあたって衣料品輸出に依存しているため、ハイエンドな携帯電話や電子・機械部品などの製造へシフトしていくべきと主張した。
現在の主な対日輸出品は、衣料品、履物、砂糖、魚介類だ。一方で日本からは機械類、携帯電話、電子工学製品、牛肉、鉄鋼、医薬品を輸入している。
JETROの発表によれば両国間には貿易不均衡が存在しており、今年上半期の日本からの輸出は、前年同期比わずか0.9%増加の1億3400万ドルとなっている。