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フン・セン首相は先週金曜日、コンポンスプー州で開かれた第14回魚の日のイベントで、「国内の漁獲量を増加させる必要がある」と語った。クメールタイムズ紙が報じた。
フン・セン首相によれば、エルニーニョ現象に伴う気温の上昇によってトンレサップ湖やメコン川、バサック川の水位が著しく低下したという。首相は、「カンボジアの人口はかなり増加しており、河川の水位が下がった今となっては、国民に必要十分量の魚が行き渡っていない。川以外の漁場を探し、漁獲量を増やす必要がある」と主張し、川や湖に魚の稚魚を放流することを推奨した。
農林水産省によれば、漁業発展のための10カ年計画の一環として、2018年までに20万トンの漁獲高を目標にしているという。同氏によれば、農林水産省は日本政府の援助を受け、すでに約7万2000世帯に稚魚を提供した。農家に対して技術提供も行っているという。
国際連合工業開発機関(UNIDO)のプログラム担当責任者であるシン・カン氏は、気候変動に大きく影響され、魚の養殖エリアに甚大な影響を与えるメコン川沿岸でのダム建設計画もある今、フン・セン首相の主張は内容と時期ともに正しかったと話す。
また、「国民の食糧安全保障を確かなものにするためにも、持続可能な水産資源の管理・保護培養・開発が欠かせない。また、養魚飼料や養殖産業関連の民間セクターを参入させることも重要だ」と語った。また、「政府の漁業担当者の技術向上と増員も重要だ」と指摘した。
農林水産省の発表によれば、2015年の漁獲高は48万7905トンだという。