(c)Phnom Penh Post
プノンペンポスト紙によると、2015年、プノンペン水道公社は順調に収益と利益を上げたが、株価に影響はなく投資家を動かすのは再び失敗に終わったと報道した。
カンボジア証券取引所によると、プノンペン水道公社は総収益22%、純利益16%とそれぞれが増加したと発表し、これは総収益4790万USD、純利益1330万USDにあたり、第4四半期の利益は前年同期に比べ売上高は最大20.9%、純利益は25.6%増であった。
しかしこの発表は株価の動きに影響を与えず、当初1株4800リエルのまま取引を終えた。
同紙の取材に応じたプノンペン水道公社局長シム・シタ氏は、現在は外部要因が下げを加速させているものの、売上高は年々上昇し、支店のネットワークも拡大している。堅調な業績が株価に反映されていると楽観視している。
カンボジア証券取引所ディレクター、ラムンソレイユ氏によると、まだ市場との情報が密接でないため、投資家が反応する時間がなく、動きに遅れが出た可能性があるという。
アジア・フロンティア・キャピタルのCEO兼ファンドマネージャーのトーマスハガー氏は、カンボジアの資本市場における一般的な投資家の関心はまだ低く、新しい情報が発表されても株式市場が反応しないのは開発国市場では一般的であると話す。
しかしハガー氏は、高評価の決算は同社株価に少ないながらも影響を与えると指摘した。株価収益率(PER、1株当たり純利益)で言うと、高配当のフィリピン・マニラの水道会社で11.2倍、しかしプノンペン水道公社は30.2倍。これは公益事業株としては非常に高く、過大評価されているというのが我々の見解だと付け加えた。