(c)Phnom Penh Post
プノンペンポスト紙によると、カンボジア郵便電気通信省が2015年移動式インターネットの加入者数が30%と飛躍的に伸びた一方で、SIMカードの売上が徐々に減っていると発表した。
SIMカードの契約数は2015年には前年比2%増の2090万人に達し、インターネット接続に携帯電話を使っているのは630万人と移動式インターネットの使用が急増している。
同紙の取材に応じた郵便・電気通信省の関係者は、SIMカードの所有者数は人口に比べて飽和状態に近いため、加入者増加率は近年ほど高くはならないが、スマートフォンへの移行に、移動式インターネットの成長の余地があると話す。
報告によると、640万人のインターネット加入者のうち99%の630万人が移動式インターネットを使用しており、固定式を利用しているのはたったの6万4000人であった。
スマートフォンの増加によりこの傾向は今後も続き、カンボジア人の異常なソーシャルメディア欲も相まって、成長の余地はかなりあり、低価格化にも結び付くだろう、と前出の関係者は語る。
現在、カンボジアには固定インターネット接続業者が29社、移動式インターネット接続業者が9社、ボイスオーバーIP業者が26社ある。また、光ファイバーネットワークに関しては、テレコムカンボジア社、ベトナム系ヴィッテル(VITtel)社、中国系カンボジア光ファイバーケーブルネットワーク(CFOCN)社により2万6000kmのケーブルがあるが、その全てが使用されている訳ではないと彼は付け加えた。