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タイでの報道によると、同国でステーキレストランチェーンを展開するウェーブ・エンターテイメント(Wave Entertainment)が、来年、カンボジアへ進出する模様だ。同社の運営するジェファーステーキレストラン(Jeffer Steak Restaurant)の責任者は、アセアン市場での拡大、中でもカンボジアとミャンマーの高い購買力を見越していると伝えている。
同社はタイでレストラン事業、イベント事業、英会話事業と3つの事業会社でそれぞれタイ証券市場に上場しており、連結売上高は30億バーツ(約95億円)にのぼる。今年度はさらに50%上昇となる見込みで、レストラン事業では2020年までに79から240店舗へ拡大する計画であると、現地の報道が伝えている。
カンボジア商業省の高官は、タイからのすべての事業を歓迎しており、タイ企業がカンボジアの経済的、政治的安定性に興味を抱いているとクメールタイムズ誌に語った。「カンボジアに投資すべきもう一つの理由は、国家が発展するために民間企業を重要なパートナーとして考えていることだ」とも語っている。
在カンボジア・タイ大使館の貿易部門長は、カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナムに興味を持っており、特にカンボジアは、これらの中でトップの年7%の経済成長している点を強調した。 また、タイだけでなく、日本、中国、韓国もカンボジアの成長性に目を付けており、そのこともカンボジアの経済成長の後押しとなっている。
タイ大使館によると、カンボジアとタイ間の貿易は、昨年1〜11月の間で約5800億円で、カンボジアからタイへの輸出額は、2014年同期比で12%上昇の約670億円となり、タイからカンボジアへの輸出額は同9%上昇の5100億円だった。
フン・セン首相は、12月中旬にタイへの国賓訪問した際に、タイとカンボジア間の貿易額を2020年までに1.7兆円としたいと声明を出している。 両首脳は貿易と投資で、2020年までに現在の二国間の貿易量を3倍にすることで合意している。より多くの貿易と投資、特に国境貿易を盛んにするために、両政府はプロセスの見直しと二重課税の撤廃で間もなく合意がなされる見込みだ。