カンボジアに進出する日系企業のための
B2Bガイドブック WEB版

STAFF VOICE

(2019/6月発刊10号より)

残された子供達が元気に走り回っているのを見たとき心からこの仕事のやりがいを感じます。
AIA生命保険
ファイナンシャルプランナー チェア・チャンメトレイ
香港に本社を置き、アジア・オセアニアで営業している生命保険会社。 1919年に設立され、香港、中国大陸、タイ、シンガポール、カンボジアな どアジアとオセアニアの17か国や地域で、個人と企業向け生命保険、傷害疾病保険、年金プラン及び健康管理サービスを提供している。

AIAグループのカンボジア支社でファイナンシャルプランナーとして働き、1年。チェアさんの始まりは、5時半。クライアント中心の生活のため、土日出勤もある。そんな彼女になぜAIAグループで働くことになったのか、どのように仕事に向き合っているのかを聞いた。

大手電機メーカーから生命保険を扱う会社へ

 「チェアさんは中学生の頃に、父親を亡くし7人兄妹の下から2番目として、働きに出ていた兄たちの金銭的支援を受ける生活を余儀なくされた。父親は警察官をしており、その父親が亡くなる前までは金銭的には困っていない家庭だったが、亡くなった後は母も働きに出たという。

 「当時は、そのことに疑問を持たずに生活していました。4年制大学を卒業後、同級生からも人気のあった韓国の大手電気メーカーに勤めました。そして2年後にふとしたきっかけで初めて生命保険というものを知りました。生命保険を利用する機会があれば、私の家族のような家庭を減らせるという思いから転職することに決めました」。

全く経験の無い保険会社どのようにライフスタイルは変化したのか

「現在はファイナンシャルプランナーとしての仕事を行なっているチェアさん。AIAは職場の風通しが良く、上司に相談しやすい環境が整っており、大手電機メーカー時代は大企業ならではの職場環境だったという。

 「以前の職場で私語は禁止でした。外出も昼休みやクライアントと会う以外には許可されておらず、和気あいあいとしていませんでした。そのせいか、上司に仕事の相談をしづらく中々自身が成長できずにいました」と話してくれた。

また、給料が跳ね上がった

 「前の職場は初任給が400ドルでした。歩合により上がりましたが、それでも600ドルくらいです。現在は、歩合によりますが1500ドル~2000ドルの間です。以前は、与えられた仕事のみ行っていましたが、現在は自身で企画、営業を行うため以前の職場より業務量が多く、効率性も求められますが、給与面では何一つ不満はありません。順調に行くと、30代~40代の時点で3000ドル~4000ドルに達する予定です」。

 カンボジア人の年間給与(下図参照)は高所得の部類に位置するのが3000ドル~7500ドルの間であり、チェアさんは大きくそれを上回っている。

自分の経験が活かし契約を獲得する毎日その裏にある葛藤とは

 チェアさんはクライアントから相談を受け、予算にあった最適な商品をおすすめしている。時には自分の経験を話すこともあり、クライアントはチェアさんに信頼を置いて、ほとんど契約をしてくれるという。しかし、その反面、葛藤もあるという。

 「自分の経験が活かせることは嬉しいです。しかし、生命保険の仕組みを理解せずに契約されてしまうクライアントが多いです。よりクライアントに寄り添った責務を果たすには、生命保険の仕組みを理解してもらった上で他社の保険商品と比較してもらい、AIAを選んでいただくことこそが責務だと思っています。どのようにすればクライアントが生命保険の仕組みを理解してもらえるかを日々考えています」。

患者さんの子供の笑顔を見るのが大きなやりがい

ファイナンシャルプランナーとして勤務する以上、クライアントの不幸は免れない。土日はクライアントが入院する病院へのお見舞いやクライアントの葬式の参加などがほとんどだという。しかし、生命保険を契約していたことで金銭的な負担が無く生活をできているクライアントが多く、ほっとする毎日だという。

 「クライアントの多くは妻子ある方ばかりです。クライアントの不幸は大変悲しく不安に感じます。しかし、それ以上に悲しいのは残された子供達の行く末です。私もまた、同じ立場だったので、ちゃんとご飯を食べることができているか、学校には通えているかなど心配ばかりです。しかし、クライアント宅を訪問して元気に走り回っている子供達を見ると悲しみも和らぎ、本当に心からこの仕事をしていて良かったと思える瞬間です」と涙を交えながら話してくれた。

将来は、自身の経験をフルに活かした自営業を行いたい

 チェアさんに将来の目標を伺うと、一風変わった答えが返ってきた。

 「将来は電気用品のオンラインショップを開業したいです。電機メーカーでの勤務経験や、AIAで企画から営業まで全ての経験があります。何年後になるかはわかりませんが、母はもう70歳になり、体力に衰えが見えます。母との時間を少しでも多く作りたいため、自営業を将来は行いたいと思っています」。

 母への思いが伝わってくる。まずは目の前の仕事を一生懸命に。これからもチアさんは、ファイナンシャルプランナーとして使命感を持ち、カンボジアの保険業界へ貢献していく。

一緒に働く日本人のコメント
Comment by a Japanese Colleague
サット・ソリニー
 ファイナンシャルプランナーは、保険業界を担う中心職業で、中でもチアさんはその模範となる仕事をしてくれています。
 営業チームとして私たちは一丸となって、クライアントの要望を聞き、AIAが提供できる最適なプランを提案します。彼女もクライアントのために一生懸命になっています。
 まだ働いて1年ですが、すでに私の手を離れようとしています。これからもファイナン シャルプランナーとして、最適な保険を提供すると信じています。

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