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リゾート地として有名なカンボジア沿岸部にあるシアヌークビルが、中国の観光客と資本によって変貌している。クメールタイムズ紙が報じた。
現地のレストランで働くカンボジアスタッフは、「中国の観光客が増加したことにより、今は英語よりも中国語を話せるかどうかが店側から求められる」と語る。
現地のトゥクトゥクドライバーは、「中国人観光客のおかげで利益をあげているが、中国が今後、現地のレストラン、ゲストハウス、カジノなどのようにトゥクトゥクサービスにも参入しないかが不安だ」と語る。
1年ぶりにシアヌークビルを訪れたあるカンボジア人は、「まるで中国にいるようだ」と現地の変貌ぶりに驚き、「ビーチには多くの中国人が訪れ、標識は中国語だ、彼らは近い将来ここをチャイナタウンにするだろう」と懸念した。
国家最高経済評議会のメイ・カリヤン上級顧問は、中国からのインフラとエネルギー開発援助がカンボジア経済の発展に大きく貢献している点を評価しつつも、巨大な中国資本に関わる経済的決定には注意を払わなければならないとし、同氏は、「我々は経済的、社会的な影響や環境への影響に注視すべきだ。中国の強大な共産主義体制に対し、私たちは非常に小さい自由経済体制だからだ」と説明した。