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カンボジアにおける経済のドル化は中央銀行であるカンボジア国立銀行(NBC)の外貨準備拡大の可能性を妨げ、カンボジアの経済を近隣諸国よりも更に脆弱なものにしている。クメールタイムズ紙が報じた。
カンボジアが1997年に外貨を積立て始めた時、中央集権的計画経済から自由市場に入れ替り、NBCは2.76億ドルを預託、ニューヨーク連邦準備銀行に保管された。当時から約20年間、NBCは慎重に外貨の管理能力を高め、年間15~20%の割合で増大し、現在では約68億ドルになっている。
しかし未だに、カンボジアの外貨準備は近隣諸国と比べると小さい。タイの外貨準備は今年1月には1711億ドル、ベトナムは去年の10月に372.4億ドルになっており、これによって各国の中央銀行は為替レートや価格の安定を維持する力を持ち、外部からの衝撃やいかなる経済システムの危機に対しても対応できる。
NBCは、銀行預金の80%以上が米ドルというカンボジアにおけるドル化の水準について、外貨準備高を拡大するNBCに大きな制約を与えていると説明。金融システムにおけるリエルの更なる循環により、NBCがより多くの外貨を購入することができると説明する。