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2016年6月13日
カンボジア進出ガイド

【マーケティング・メディア】

128 カンボジアのマーケティング・メディア②(2016年5月発刊 ISSUE04より)

ラジオ Radio

127 カンボジアのマーケティング&メディア①から続き
 あらゆる層にリーチできる一般的なメディアである。携帯電話から聴くこともでき、テレビよりも細分化したエリアへの告知が可能。プノンペンには36のラジオ局があり、地方と合わせると200局以上が存在する。そのため、ラジオのマーケットとしては大きいが、広告主が分散するため、広告費が非常に安いのが特徴。しかも国内のほとんどを網羅し、特にネットやテレビではカバーできない農村部まで浸透させることができる。ラジオの内容は、70%~80%が若者向けのエンターテイメント性の高い番組を放送している。

 「かつては歴史を伝えるなどの文化的なコンセプトで番組作りをする局が複数ありましたが、若者に不人気で、広告も集まらず、やむを得ずコンセプトを変えていきました」と、DAPのソイ・ソピーア氏は語る。また、ラジオ広告の利用方法について、「これはカンボジアの教育水準にも関係することですが、文字から情報を得ることに慣れていない人たち、農場や工場のワーカーを募集などといった告知にはいいですね。逆に知識人が視聴するとすれば、海外ラジオ番組やTV番組です」とトメイトメイ・ドットコムのキー氏は述べている。

新聞 Newspapers

 男性向け商品、サービス告知に適したメディア。レスマイ・カンプチアがカンボジア最大の新聞社といわれるが、プノンペン市内販売店に聞き込み調査をしたところ、一番売れているのがカッサンテピアップであった(弊社調べ)。事故などの三面記事を多く載せていることが特徴の新聞である。このことは、ウェブの項で触れたように、カンボジアでのマーケティングの特徴の一つである。また、求人広告の掲載も多いため、求職者が多く購読する傾向がある。逆にプノンペンポストやカンボジア・デイリーなどの英字新聞はインターナショナルニュースをメインに扱っており、在住外国人や現地知識人をターゲットとしている。

 カンボジアで英語・クメール語併記の初の日刊紙を発行したカンボジア・デイリー、副発行者のデボラ・クリッシャー・スティール氏は、「カンボジア・デイリーの読者は、教育を受けたカンボジア人と在住外国人が中心。クメール語版も発行し、地方へも配布していますが、読んでいる人がいるかというと、数は限られてくると思います。街は発展していきますが、地方は変わっておらず、字が読める人と、そうでない人とのギャップは大きいのです」と述べた。



 今後の可能性について、在住外国人や現地知識層に人気の英字新聞プノンペンポストを発行しているポストメディアのジュリアス・タイマン氏は、「人口増加においてカンボジアはまだ発展初期にあり、すべてのメディアに成長する余地があります。中でも物流・郵便サービスは発展中であり、地方へ新聞を配布する手段は、時間が経つにつれて解消するでしょう。その点では遠隔地での新聞部数の増加を意味し、世界的な動向には反しますが、カンボジアでは成長するチャンスがあるかもしれません」と語った。



 またオンラインニュースの可能性についても、「デジタルメディアは、急速に拡大したインターネットによって、現在最も確かで高い読者到達率を誇り、同様に読者や広告主にとっては最も重要となります。 2012年5%だった普及率は2015年には既に約35%となり、デジタルやメディアの消費はインターネットの普及に直接反射されます。 プノンペンポストのクメール語サイト、postkhmer.comは2012年には毎月30万以下の閲覧者数だったにも拘らず、2015年には毎月150万にまでなりました」と付け加え、今後の紙とデジタル双方での成長を示唆した。
129 カンボジアのマーケティング・メディア③へ続く


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