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2015年7月13日
カンボジア進出ガイド

【医療・医薬】

060 カンボジアの医療&医薬④(2015年4月発刊 ISSUE02より)

■ 予防接種について Recommended Vaccinations

(059 カンボジアの医療&医薬③からの続き)
 カンボジアの入国に際して予防接種の義務はないが、破傷風、A型肝炎、B型肝炎、日本脳炎、腸チフス、狂犬病など、推奨されているワクチンはいくつかある。「多くのワクチンが、その効果が現れるまでに一か月ほどを必要としますので、旅に出る前にワクチンを打つことができるのであれば、それが一番だと思います。ワクチンによっては自国ではかなり高額でも、カンボジアでは安価に接種することができます。すぐに農村に行く予定がなければ、いくつかのワクチン接種は渡航してからという選択肢もありだと思います」とインターナショナルSOSプノンペンのウェビン医師は言う。現地の医療機関でワクチン接種の際は、事前予約が必要となる。

医薬 Pharmaceuticals

■ カンボジアの薬局事情 Pharmacy circumstances in Cambodia

 カンボジア国内の薬局では、処方箋なしでも薬を購入することができる。だが、医学知識のないスタッフによって経営されていることが多く、アドバイスを受けることは期待できない。品質が粗悪であったり、保存状態が適切でない場合もある。アメリカで薬剤師資格を取得し、アメリカで薬局を経営した経験のあるウエスタン・ファーマシーのチア・ビラック氏は、「カンボジアの薬局では医薬品の倉庫の温度管理ができておらず、日光が当たることで品質が劣化しているところが多い」と語っている。カンボジア国民は経済的な事情から、病院・クリニックを受診する前に、まずは薬局で薬を購入して治療しようとする傾向が強い。なぜならば、病院を受診するよりもお金がかからないからである。しかし、薬局では薬剤師の大学を卒業していないスタッフが処方箋なしで医薬品を販売している所も多く、市民が適切な医薬品を入手できているとは言い難い。ウエスタン・ファーマシーのチア氏は、「自社では、薬剤師の教育に力を入れており、お客様の健康状態を適切に把握できるようにしています。健康状態によっては、病院の受診をおすすめしています」と語っている。近年はチェーン展開する薬局も増えており、薬局の水準も徐々に上がってきている。

■ 適切なお薬の入手方法 How to obtain the appropriate medicine

 医薬品のほとんどを輸入に頼っているカンボジアでは、西洋諸国で流通している薬剤を使うことが多いため、処方を間違えば日本人の体には効果が強すぎることもある。インターナショナルSOSのウェビン医師は「適切な処方ができなければ効果を得ることができず、なかなか病気が治らないこともあります。お体の状態を見極めた処方を下せる信頼できる医療機関を選んでください」とアドバイスしている。また日本製の薬剤を扱うクリニックもある。サンインターナショナルの荒木医師は「当院ではなるべく 日本と同じ薬を取り揃えております。やむなく海外の薬を処方する場合は、日本の内服量に準拠した処方を考えています」と語っている。 症状や体調により、適切な処方をしてくれる信頼できる医療機関選びをしたい。


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