2015年12月12日
―――前回のインタビューから半年が経ちましたが、この間で税務や会計面で変わった所はありますか
本庄谷由紀(以下、本庄谷) 目立った法改正はありませんが、税務当局からの最近の指摘事例から、オフィスシェアリングについて注意点をお伝えしたいと思います。カンボジアでは、原則としてすべての会社がオフィスの賃貸契約を締結し、賃料に掛かる源泉税を納税する必要があるため、1社が代表して賃貸契約を締結し、オフィスをシェアする方式ではなく、賃借側を含めた3社または4社間契約を締結して負担比率を明確にし、賃貸料や付随する源泉税をそれぞれ支払及び納付するようにしていただければと思います。
―――法人登記のハードルが高くなったと聞きますが、実際はどうですか
本庄谷 実際には、より厳格な手続が要求されるようになった点、簡素化された点のいずれもありますので、ハードルが高くなったとは必ずしも言えないと思います。
―――アイグローカルさんの最新情報を教えて下さい
本庄谷 2014年までは従業員7名でしたが、今年は15名に増員しており、より多くのお客さまをご支援できるよう更に増員することも検討しています。また、弊社メンバーの自己紹介動画を撮影しましたので、ぜひこちらからご覧ください。
http://database.i-glocal.com/movie/
―――アイグローカルさんが大切にしていることについて教えて下さい
本庄谷 弊社のモットーとして「Your Growth is Our Growth」という言葉があります。私たちのご支援によりお客さまにはどんどん成長していただきたい。そしてお客さまの存在により、私たちのスタッフひとりひとりが成長させていただいていることも日々実感しています。この循環を大切にしていきたいです。
―――これから進出される日系企業に対し、メッセージをお願いします
本庄谷 カンボジアでは毎月納税が発生するため、「みなさん本当にそんなに煩雑な作業をされているのですか(抜け道があるのではないですか)」とのコメントをいただくことがあります。カンボジアは税制を含めて諸制度の整備が刻々と進んでいる状況であるため、税務監査を受ける頃には、それまでのどの時点よりも必ず体制が整備されていることになります。弊社のような外部専門家を活用して、将来の税務リスクを減らしていただきたいです。(取材日/2015年10月)