カンボジアに進出する日系企業のための
B2Bガイドブック WEB版

業界別インタビュー

2014年5月20日

速報でニュースを伝えるクメール語ウェブサイト[メディア]ソイ・ソピアップ

マーケティング・メディア

DAPメディアセンター DAP Media Center
Managing Director: ソイ・ソピアップ Soy Sopheap
「DAPニュース」と呼ばれているカンボジアの大手ニュースサイトなどを運営しているDAPメディアセンター。50人以上の独自記者が在籍し、カンボジア国内中のニュースを発信している。最近は、日本のマスコミとも業務提携をし、日本のニュースも発信していく予定だ。マネージング・ダイレクターのソイ・ソピアップ氏から、会社の成り立ちを通じ、カンボジアのマスコミについて語ってもらった。(取材日/2014年1月)
ダンプリングツリーの下で

私たちのニュースサイトは、通称「DAPニュース」と呼ばれています。本当の意味はDaum An Pul、つまりダンプリングツリーのことです。Daum An Pulの頭文字をとってDAPとしました。国会議事堂の前にあったダンプリングツリーの樹の下に、私はいつも座っていました。ダンプリングツリーの樹の下で、様々な団体のジャーナリストが意見交換したことから始まったのです。

カンボジア政治のリーダーの和解に協力し、成功を収めたことを記念して、2006年に新聞を立ち上げました。これは、カンボジアで最初の新聞が発行されてからちょうど70年という記念すべき年です。ちなみに、カンボジア初の新聞はNAKABATAと呼ばれており、1936年の12月19日に創刊されたんですよ。DAPニュースのWEBサイトは、2009年に立ち上げました。共同通信に携わった1997年から10年以上考え続け、ついに機が熟したのです。

カンボジアの人気テレビ局であるCTNテレビの評論家だった経験を活かし、様々な特ダネを取材することができたこともあり、DAPニュースはカンボジアでも影響力のあるサイトになっていきました。
現在は、インターネットのテレビ放送局として立ち上げたLookingtodayというWebサイトを制作していますから、3つのメディアを持っていることになります。

日々進歩しているカンボジアのメディア

カンボジアでは与党野党の二大政党体制なので、メディアの役割が重要です。1993年の選挙以降も、報道は発展しています。136の新聞代理店、15のWebサイト、69のラジオ局があり、情報省に登録されています。このように発展はしていますが、ご存知のようなカンボジアの歴史があるため、これまでの報道関係者はほとんど大学を出ていませんでした。

近年では、勉強をつづけ、オーストラリアやフィリピンの大学で修士号を取得するジャーナリストも出てきています。戦争の影響があり、周辺諸国とではかなり状況が違うと思います。時間をかけて勉強、教育をしていかなくてはならないでしょう。決して完璧だなどとは言えませんが、それでも確実に進歩はしてきています。一歩づつではありますが、着実に進歩しており、これからも進歩を続けていきます。

広告に関しては、具体的にどの媒体が有効かということは言えません。テレビに関しては3つのチャンネルを多くの人が見ていますね。Hong Meas(ホンミー)、CTN/CNC、そしてBayonです。新聞ではラスメイカンプチアなどが有名です。

選択肢は多岐に渡ります。テレビでしたら、ほぼすべての層に、文字を読めないような人々にまで、アプローチすることが可能です。カバー範囲という意味ではテレビが一番でしょう。二番目はラジオですね。一方で、ウェブサイトは消費者をしぼってアプローチすることができます。まずは、インターネットにアクセスが出来るようなPCもしくは携帯を持っている人々、特に若者です。若者のマーケットにアクセスするなら、やはりウェブサイトが一番で、2番目にテレビ、ラジオは3番、新聞が4番でしょうか。過去の状況とは根本的に変わってきています。

今後のDAPニュース

私たちは世界中のニュースを提供できるようにしたいと考えています。日本のニュースがカンボジアで発信されることも双方にとってもよい影響があると考えており、共同通信等からもニュースの提供を受けることになっています。カンボジアでは労働人口は多いものの、農業や技術の面では習熟度は低く、技術に特化した情報も提供したいです。科学技術はカンボジアにとって本当に大切なものだと思っています。経済や技術の面では、日本から学ぶ点が多いですから、科学系の記事にもフォーカスしていきたいと考えています。(取材日/2014年1月)


DAPメディアセンター DAP Media Center
事業内容:ニュース配信
URL: http://www.dap-news.com/

その他の「マーケティング・メディア」の業界インタビュー