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調査会社スタンダードライツが発行した報告によると、カンボジアの医薬品購入のうち96%以上が物理的な店舗から行われており、小売医薬品セクターでのデジタル化は遅れていると指摘されている。
また、都市と地方の間で品質の高い健康サービスの提供に対するギャップが存在することも指摘されており、今後、カンボジアが高所得国を目指す上で大きな課題の一つとなっている。
ポジティブな経済見通しと政治的安定が、今年の医薬品市場の成長を後押しすると見られている。医薬品の売上は今年3.8%増加し、400百万ドルに達すると予想されている。
しかし、地域の生産基地に近いことと、国内の製造レベルが低いため、大部分を輸入しており、そのため、カンボジア政府は多国籍の医薬品メーカーに対する国内産業の魅力を高める措置を講じている。
カンボジア政府は昨年、「2030年までに普遍的な医療保障を達成することを目指す健康の公平性と質の向上プロジェクト(Health Equity and Quality Improvement Project)」を策定した。
デジタル化の促進も含めて、今後の国内医薬品市場に与える影響が期待されている。