(c)Phnom Penh Post
国際NGO、国境なき記者団(RSF、本部・パリ)は18日、2019年の「報道の自由度ランキング」を発表した。調査対象の180カ国・地域のうち、カンボジアは昨年と比較して1つ順位を下げ、180カ国中143位となった。プノンペンポスト紙が報じた。
2018年7月の国民議会選挙で与党が敗北する懸念から、2017年に約30のラジオ局と大手新聞社のカンボジアデイリー紙を閉鎖されており、また主要なテレビチャンネルは与党の影響下にある。こうした状況から報道の自由度の改善が見られないことが、昨年に引き続き低い順位となっている。
情報省の広報官は、「このランキングは報道の自由全体の現実を反映していない」と反論。「ジャーナリストやメディア関係者とのフォーラムを毎年開催し、報道の自由を促進している」と付け加えた。
また、法務省の広報官は、報道の自由のランク付けの方法について疑念を呈し、「彼らは政府に批判的で野党を支持するメディアを独立系メデイアと定義しているようだ。すべての側面を網羅し中立的なメディアは、独立系とは呼ばないのだろう」と皮肉った。
カンボジアの過去最高位は2016年の180カ国中128位。現在のカンボジアの検閲は「中国の影響力の増大」の結果であるとRSFは指摘している。