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国境なき記者団(Reporters Without Borders)は、「カンボジアの報道の自由が悲劇的に低下している」と報告した。プノンペンポスト紙が報じた。
同団体は報道の自由が急激に低下した背景を、救国党(CNRP)が与党カンボジア人民党に善戦した去年6月の地方選挙にあるとし、「フン首相は政権交代の危機感を持ち、メディアを抑圧し始めた」と報告した。
同団体の報告書によると、総選挙が終了した数ヶ月後、大手新聞社カンボジアデイリー紙が閉鎖され、数十社のラジオ局が閉鎖されている。
また、救国党(CNRP)が裁判所により解党された11月、米政府系放送局のラジオ・フリー・アジア(RFA)ジャーナリストが “スパイ活動”の罪で逮捕され、裁判なしで刑務所に送られている。
加えて、同団体は「視聴者の80%を占めている主要な4つのテレビチャンネルは与党関係によって所有されている」と報告した。
NGO社会的責任ネットワーク(Affiliated Network for Social Accountability)の代表は、メディアは社会に大きな影響を与えるとし、 「独立メディアが存在しないことは、汚職の増加と公的業績を悪化させる可能性がある」と述べた。