(c)Phnom Penh Post
プノンペンに住む人々は、雨季になると定期的に洪水の被害に遭っている。プノンペンの洪水対策は、住民と当局の協力がカギとなる。プノンペンポスト紙が報じた。
プノンペンの洪水に関する批評をソーシャルメディアに掲載しているヘム・サチャ氏は、「雨が降るたびにプノンペンの多くの地域では洪水が発生しているが、排水に関しては依然より改善が見られた」と評価しているが、原因については、住民たちが捨てるゴミと不十分な下水設備と指摘。「カンボジアでは政府によるマスタープランに基づいた都市計画がないことが原因だ」との見解を示した。
また、プノンペンに住むネット・チュウ氏も、洪水が都市の経済に影響を与えていると考える一人だ。同氏は、洪水は予測が可能であり、頑強なインフラ整備が必要とした。同氏は、「かつてプノンペンには多くの湖があったが、そのほとんどはすでに埋めたてられている。埋立地が増えると、都市の余剰な水を収容する能力が低下してしまう。今後50年から100年の間の開発計画は非常に重要なものになる」と話した。
センチュリー21メコンのチレク・ソクニムCEOは、「最近では、1、2時間の降水でも生活に影響を与えない状態まで改善されている。最も重要なことは、下水道をふさいでしまっているゴミの問題を解決するために、住民たちが協力しなければならないことだ。また、開発のために沼や湖を埋め立てる代わりに、政府は排水ポンプに投資をするなど、雨天時のシステムを強化すべきだ」と語った。
プノンペン都の広報官によると、プノンペン都ストゥンミンチェイ地区に新しい排水施設を建設する予定だという。