モンドルキリ州の保護区では、野生のゾウがキノコ取りをしている村人を殺したという。カンボジアデイリー紙が報じた。
環境保護係員らによると、8日、村人が隣人と数匹の犬とともに森の中を歩いていると、2頭の雌ゾウと3頭の子ゾウが現れ、ゾウは犬の鳴き声に驚いた様子だったという。
隣人の証言によれば、ゾウは吠える犬から子ゾウを守るため、犬を追って踏みつけようとしたところ、木の枝につまずいて転んていた犠牲者を踏んでしまったという。
ゾウはここ2年間のうち、数か月ごとに村の作物をだめにしてしまっており、地元の人々は当局への介入を要請していたと首長は述べた。
環境保護団体のワイルドライフ・コンサベーション・ソサエティ(WCS)によると、ここ5年間、カンボジアでゾウによって死んでしまった人の正確な人数は把握していないものの、森林面積が減少するにつれ、この種の危険が増えてきているという。