(c)Phnom Penh Post
カンボジアでの母子保健のケアは大きな進歩があるものの、収入格差や地域格差は2000年以来拡大している。プノンペンポスト紙が報じた。
2000年には、生まれた乳児のうちの26人に一人は最初の1カ月を生きることができないという統計結果が、2014年には48人に一人と大きく減少した。また、2015年のカンボジアの乳児死亡率は、77人に一人という東南アジア地域の平均と比較すると依然として高いが、1990年代からはほぼ半減している。
しかし今回の調査によると、2014年に農村世帯で生まれた乳児が、都市世帯で生まれた乳児よりも生まれてから最初の一か月に死亡する可能性が2.39倍高いだけでなく、2000年以来、この不平等の格差が拡大し続けていたことも判明した。
ユニセフの専門家は、「近年では国家レベルでの母子死亡率には進展が見られるが、保健施設へのアクセス費用、スタッフの不足、保健サービスの質の低さから、国内の一部の地域ではまだ遅れが見られる。新生児の死亡率は、妊娠中および出産時の母子に提供されるケアサービスと密接に関連している。保健医療サービスの配分は都市部と農村部で異なっている」と述べた。