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28日、カンボジア政府は貧しい女性が母乳を販売し現金を稼いでいたことが明らかになったことを受け、母乳の収集と輸出の全面的な禁止を発表した。クメール・タイムズ紙が報じた。
米国ユタ州に本拠を置くアンブロージア・ラボ(Ambrosia Labs)は、カンボジアで収集した母乳を冷凍し米国に出荷、低音殺菌した後、150グラムパック辺りおよそ20ドルで販売していた。
プノンペン都ミンチェイ区ストゥンミンチェイ地区の女性は、1日に約250ミリリットルの母乳を売り、7.5ドルから10ドルを得ていたという。
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、母乳の販売はカンボジアの乳児にとって危機的なものであるとし、政府の禁止措置を支持した。ユニセフのカンボジア代表は、「商業目的で貧困や弱い立場にある女性や子供からの搾取は決して許されない」と述べた。
慈善事業者は、カンボジア国内において、早産や孤児、低体重などの乳児を支援するために非商業的な母乳バンクが不可欠であるが、母親の母乳での育児能力に影響を与えないように適切に管理されなければならない」と話した。