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2016年カンボジアのマラリア症例数自体は2015年に比べ50%以上急激に減少した。クメールタイムズ紙が報じた。
保健省の国立マラリアセンターの発表によると、カンボジアにおけるマラリアの症例数は2015年には5万1262件だったが、2016年には2万3627件となり54%減少した。また、死亡者数も前年の10人に比べてわずか1人に減り、2011年に93件の死亡者から過去5年間で急激に減少している。
国立マラリアセンターのディレクターは感染者の減少と死者の減少について、大量発生源(ホット・スポット)に住む農民の間で予防の取り組みと病気についての知識が増えたことが原因の一つだと語った。
カンボジアで2008年に初めて登場した寄生虫、熱帯熱マラリア原虫はマラリア症例の60%を占めているが、熱帯熱マラリア原虫は最も強力な抗マラリア薬に耐性があると2016年のWHO報告書で報告されている。