(c)Phnom Penh Post
4年半前にソマリア海賊に人質にされていたカンボジアの漁師ら4人が解放され、23日、ナイロビ空港に降り立った。
ケニアで活動している、国連薬物犯罪事務所(UNODC)の担当責任者は、「2012年3月、南セーシェルの海上で船が乗っ取られた。ソマリアで船が沈没し、海岸まで泳いだが、その過程で3人の船員が亡くなったようだ」と述べた。
英国の危機管理専門家は、「人質をソマリア中央部のガルムドゥグに移動させ、18ヶ月に渡って彼らの解放について交渉した」と述べた。
数カ月前に銃弾を受けて瀕死状態だったカンボジア人捕虜もいたが、治療を受けたため命に別状はなく、人質らは長期的に見て健康に問題はなかった。
「この4人は、ソマリア海賊に捕虜にされた最初の人質ではない。2011年に東アフリカから送還された漁師が他に15人いる。
しかし、ソマリア海賊に連れ去られた計26人の行方不明者の中で、この4人は最後の生還者だろう。ソマリア海賊の活動のピーク時は750人以上の人質がいて、うち何人かがカンボジア人だった」と、UNODC担当責任者は述べた。