(c)Phnom Penh Post
プノンペンで多くのビルが建設される中、政府は歴史的・文化的に重要な遺跡の保護にも重点を置いている。
国土整備・都市化・建設省のスポークスマンによれば、重要歴史的建造物周辺の新たな建築物に関する規制草案はまだ無いものの、「大臣がプノンペン都庁側の責任者と会談し、ワット・プノンや王宮などの重要歴史的建造物に関して合意があった」と語った。
同氏によれば、独立記念塔から300メートル圏内では新建築物の高さが20メートル以内、300~500メートル圏内では30メートル以内に規制される。また、王宮付近では、中心地から300メートル圏内であれば高さ14メートル以下、300~500メートル圏内では25メートル以下となっている。
ガイドライン自体は新しいものではないが、建設省と都庁が連携してこれからも規制遵守を働きかけるという。
同氏は、「将来的には都内の全地区に対し、高さ規制に関する草案が作成されるだろう」と述べた。
プノンペンポスト紙によると、文化芸術省の担当責任者は、「カンボジアは前に進んでいく必要があり、わが省には『発展のために保護し、保護のために発展する』という明確なポリシーがある。保護と発展は両輪であるべきだ」と語った。