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  • 政治
  • 2016年6月15日
  • カンボジアニュース

フン・セン首相「カンボジアへの援助打ち切りはNGOにも影響、私を脅さないで欲しい」[政治]

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(c)Khmer Times

 フン・セン首相は昨日、カンボジアへの経済援助打ち切りが現地NGOに真っ先に影響すると発言し、経済援助の継続を求めた。

 クメールタイムズ紙によれば先週、欧州議会は「経済援助はその国の人権環境によって決定されるべき」としたばかりだ。また、政治目的で不当に逮捕された人々の開放をカンボジア政府に対して要求するなど、カンボジアの政治腐敗・人権環境について非難しているところである。

 その一方で、EUは最大の経済援助国であり、2020年までに新たに4億6100万ドルの支援をすることになっている。フン・セン首相はNGO職員の給料はその多くを海外資金援助で賄っているとして、「まず影響を受けるのはNGOだ。私とカンボジアを脅さないでほしい」と話した。

 外務国際協力省のスポークスマンは、カンボジア政府は適切な法的手続きを行っていると主張し、「表現の自由は、虚偽の情報や名誉の毀損に対する自由ではない。西洋諸国と同じく我々もそういった行為を罰する」と話した。また、「わが国は内政干渉を認めない」とも発言した。

 現地の人権保護団体リカドのスーパーバイザーは、EUはカンボジアの主要支援国だが、国内の人権・政治環境を改善しようとしていると話している。

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