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豪雨のなか道路が突然陥没し、路上駐車していた自動車3台が穴に落下した今週水曜日の事件で、政府は木曜日、隣接する高級コンドミニアム「オリンピアシティ」建設現場に原因があると結論付けた。
「オリンピアシティ」はカナディア財閥系の最大手建設会社、オーバーシーズ・カンボジア・インベストメント・コーポレーション(OCIC)が手がけている。
副区長はかねてより原因について、「洪水により下水管が浸食されたせい」と語っていたが、自治体レベルの専門家チームはOCICに責任があるとの結論を出し、「建設会社は土壌を掘り起こした後、鉄製の支柱で地すべり防止対策をしたが、先日の豪雨では機能しなかった。路肩から雨水は駐車スペース用の穴へ染み出し、結果として事件につながった」と述べた。また、「OCICは責任を取るべきだ」と語った。
これに対して副知事のコウン・スレン氏と都運輸局のサム・ピセット氏、ならびにOCICはこの件についてコメントを拒否している。なお、前日にOCICが道路修復の志願を発表した際に、事故は「自然災害」として会社の責任を否定している。
オリンピアシティの建設計画は、相次ぐ事故に悩まされており、2014年には建設現場からの落下物で女性1人が致命傷を負った。
労働者の権利擁護団体の代表は、「建設セクターに対する規制遵守の更なる強制が、このような事件の特効薬だ」と語った。