(c)Phnom Penh Post
カンボジアの農村部人口の31%には未だきれいな水源がなく、住民はボトル入り飲料水(ボトルドウォーター)に依存している。
カンボジアのボトルドウォーターメーカーの多くは、地方の水源から未処理の水を汲み上げるか、プノンペン水道公社(Phnom Penh Water Supply Authority=PPWSA)の水を使用している。
地方に工場を構えるクララ・ウォーター社(Kulara Water Co Ltd)は、ミネラルウォーターだけを取り扱っており、同社の展開するブランド「オー・クーレン」は、シェムリアップ州バンテアイ・スレイ地区のクーレン山で採取した水を砂岩でろ過している。同社はHACCP認定を受けており、競合はエビアンなどの輸入水だと言う。
また、都市部に工場を構えるプノンペンのメーカーの多くは、PPWSAから供給された水に独自処理を施して製品化している。
北九州市の支援により、PPWSAは飲用に適した水道水を提供している。もので、途上国としては稀だ。同社は1日3回の品質測定と、週に70の家庭からサンプルを取得し純度を確認している。充填処理はEUとアメリカで使用されている国際基準とWHOの基準に基づいていると言う。