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フン・セン首相は、殺人と麻薬密売について、カンボジアとフィリピンを比較しながら、カンボジアは死刑制度は行わないと発言した。
フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領は、6月下旬に大統領就任以来、薬物の疑いのある人々を殺害し、その数は3000人以上に上る。その犯罪との戦いにおける血まみれのスタンスが知られており、過激な抗薬物キャンペーンが批判されている。
首相は、殺人と麻薬密売において、一部の人々は死刑を含んだ法律に書き直すよう求めていたとを明らかにしたが、「政府は、死刑を行うことはない。終身刑で十分であり、麻薬密売と麻薬関連犯罪への法的措置のため、全当局のレベルを上げ協力関係を築く」と話した。また、2003年タイの元タクシン首相によって、麻薬取引の抑制を目的に2800人が粛清された弾圧についても触れ、「我々は囚人を殺すような措置は講じないだろう。しかし薬物関連犯罪は認めない」と付け加えた。
警察は、今年8月過去約9ヶ月間の報告書を発表し、麻薬関連犯罪のため5000人以上を拘束し、違法な薬物を約65キロを押収したことを公表した。警察はその数字について、犯罪件数は前年同期比597件増の2265件、容疑者数は1655人増加の5057人だったと述べ、前年は、犯罪件数1668件、逮捕者数3402人、押収薬物は87キロだった。また、容疑者5057人うち69人が外国人で、ハードドラッグの65.5キロ、乾燥大麻の4.3キロ、マリファナ植物約6万株やサフロール油の95キロを押収している。