(c)Khmer Times
プレアシアヌーク州シハヌークビルで、今週初めに事業を停止した中国企業が所有するカジノ「チャンチェン」の元従業員277人は、未払いの賃金と年功手当を要求している。クメールタイムズが報じた。
雇用主は、新型コロナウイルスの影響と、今年1月から施行されたオンラインおよびアーケードギャンブルの禁止に伴う収益の悪化により、解雇された労働者に対して賃金を支払うことができなくなったと主張した。
労働者の代表によると、先週、雇用主と労働者は1月分の賃金と年功手当ついて交渉を始めたが、同社が今週初めにビルから家具や機材、電子機器を撤去し始めたため、雇用主の国外逃亡を恐れて抗議活動を再開するという。
労働者の代表は、「毎月5日が給料日だが、2月4日に営業を停止し、従業員を解雇した。会社は賃金の支払う気が無いかのように見える」と話す。また、別の元従業員の一人は、「時間を稼ぐ口実として新型コロナウイルスの恐怖を利用している」と話した。
州労働当局によると、カジノ禁止が発効してから、プレアシアヌーク州のカジノは75軒のうち56軒が営業を停止した。
労働当局の担当責任者は、解雇された元従業員を安心させるために、カジノの主任会計士のパスポートを取り上げて保持している。担当責任者は、「会社が営業を停止したのか、撤退したのか定かではないが、中国人の経営者はまだカンボジア国内にいる」と話した。同氏によると、新型コロナウイルスの影響で中国の銀行の業務が停止しており、カンボジアへの送金が遅れていることが支払の遅延理由だとしている。