(c)Phnom Penh Post
労働職業訓練省は、香港に1000人のメイドの派遣を目指すパイロットプログラムに基づき、12月27日、14人のメイドを送った。プノンペンポスト紙が報じた。
香港は、近年外国人家事労働者の虐待事例が数多くあるにも関わらず、国内での需要増に対応する。カンボジア政府は、香港へのメイド派遣において6つの機関を認可しており、広東語や基礎訓練を受けた女性たちが、8月のプログラム開始直後に派遣されたメイドたちに加わる。
今回派遣される25歳の女性は、「2011年から2014年までマレーシアのメイドとして虐待を受けていたが、今回も喜んでリスクを取る。以前より良い保護条件と1カ月550ドルの給与を約束されている。労働省はホットラインを設け、カンボジア大使館職員が定期的に訪問してくれる」と述べる。
香港を拠点とする人身売買禁止団体のティナ・チャン氏は、「カンボジアの家事労働者は、言語障壁やネットワークがないために搾取されやすい。クメール語の通訳を探しているが、まだ見つけられていない」と話した。
一方、19歳の娘をメイドとして送った家族は、「娘の雇用主や香港の代理店の情報は貰ってないが、省庁とカンボジア側代理店の連絡先は渡された。何か問題があれば、彼らに助けを求めることができ、心配はしていない」と話す。
労働職業訓練省の副局長は、「各メイドにはスマートフォンが与えられ、カンボジア大使館が虐待をチェックするため職場を訪れる。我々はすでに、これらの懸念に対処する準備をしている」と記者団に語った。