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  • 2017年9月14日
  • カンボジアニュース

カンボジアは人的資本のランキングでASEAN最下位[統計]

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(c)Phnom Penh Post

 世界経済フォーラムが発表した報告書によると、競争力がある労働力の開発や能力の生産的な活用に向け、国民の教育と訓練を行っていないとし、年次審査で初めてASEAN最下位となった。プノンペンポスト紙が報じた。

 グローバル・ヒューマン・キャピタル・レポートというこの報告書は、毎年、世界的に競争の激しい経済の需要に対応し人的資本をどの程度開発し、展開しているかを評価している。

 今年の同報告書では、カンボジアは130カ国中92位にランキング。昨年の100位から上昇したもののが、ASEAN他国と比較してさらに低下した。ラオスは106位から84位、ミャンマーも109位から90位に上昇している。



 同報告書の著者は、「国家が人的資本をどのように発展させるかは、他のどの要素よりも長期的な成功の決定要因となりうる」と指摘。

 また報告書では、第4次産業革命はすべての産業に影響を及ぼしつつあり、生産と消費を再構築し、国家に人的資本引き上げの緊急性を与えていると説明。第4次産業革命の文脈における人間の潜在的な可能性への投資の移行を管理することは、我々が今日直面している最も重要な政治的、社会的、経済的、道徳的な課題の1つだと述べている。

 同報告書は、21の指標と44の異なるデータポイントで構成され、教育と職業スキルのレベルならびに経済的参加を評価している。カンボジアの引き続く低い順位は、信頼できる教育制度を持つ国の能力に継続的な欠陥があることを反映している。

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