(c)Phnom Penh Post
カンボジアの建設業は雇用創出に貢献している業界だが、建設労働者は労働環境に不満を抱いており、一部の労働者が女性労働者に対する賃金格差を主張している。プノンペンポスト紙が報じた。
ある建設業に従事する女性労働者は、男性と同じ厳しい気候の下、あらゆる仕事を受け持つが、男性の方が一般的に報酬が高いとし、請負業者などに賃上げを要求したが、受け入れられなかったと主張する。
また別の女性労働者は、「同じ労働時間であっても男性が1日7ドル以上、一方女性は5ドルか6ドルしか得られない」と述べ、また、女性は妊娠している場合、管理者や請負業者から即日解雇を受けることがあるという。
建設労働者の労働環境の改善を要求しているカンボジア建設及び林業労働組合連合会(BWTUC)の事務総長は、「残念ながら、建設労働者は官庁や関連NGOから注目されていない。建設業に従事する20万人の労働者のうち30%が女性だ。すべての労働者に対する最低賃金を設定できる政策、建設労働者を支援する新しい法律の制定に関して、政府への支援を行っていく」と述べた。
労働職業訓練省のスポークスマンは、間もなくあらゆる雇用形態に適用される全国最低賃金の基準を設定すると述べた。