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年に1度の賃上げ交渉が間近となり、政府系縫製労働組合らは先週金曜日、新最低賃金の目標を180ドルに設定するとカンボジア労働職業訓練省に対して書簡で伝達した。
新しい目標最低賃金額は、現在の140ドルから30%近く増加することになる。労働組合側代表は、縫製工の生活費や政府公表の経済基準を注意深く分析した上で決定した価格だと主張した。カンボジア縫製業協会(GMAC)は相次ぐ工場閉鎖について賃金上昇が理由と見ている。
一方で労働問題の一部の専門家は、この理由について反論している。労働NGOの担当責任者は「労働賃金は生産コストの一部分に過ぎないにもかかわらず、産業競争力の低下の原因と考えられている。カンボジアは電気代も輸送費も高額で、これらが改善されない限りは競争力も低くなるだろう」と主張した。また、同氏は設備投資や職業訓練の失敗も原因の1つとして指摘した。