(c)Phnom Penh Post
先週金曜日に発表されたカンボジア工場改善プログラム(Better Factories Cambodia report=BFC)の報告書によれば、調査した381軒の工場のうち47%が労働条件を満たしているという。プノンペンポスト紙が報じた。
この報告書は縫製・製靴工場のコンプライアンスに関するもので、2015年5月から2016年4月までの期間に、職業上の安全と健康、補償と労働契約など8つのカテゴリーと33のサブカテゴリーに基づき調査したものだ。
国際労働機関(ILO)のBFC担当責任者は、「コンプライアンスに改善が見られる」と語ったものの、コンプライアンス不履行の上位10分野に関しては60%以上の工場が目標に達しておらない。これには労働組合の職場代表選出や、従業員採用前の健康診断などの必要条件も含まれている。
一方で、多くの工場が定期的な非難訓練を実施していることも分かった。また、児童労働は2013年の65件から2014年には28件、2015年には16件へと着実に減少している。
カンボジア縫製業者協会のケン・ルー事務局長によれば、コンプライアンス不履行分野は今回新たなに加わった調査項目とのことだ。
労働者の権利擁護のためのNGO、ソリダリティセンターの担当責任者によれば、「他にコンプライアンス不履行率の高かった分野は有期雇用契約に関するもので、2年間の労働後も定めのない雇用期間へと移行されていなかった」と語り、「コンプライアンス不履行率の高さは、産業への投資額が低い要因となる」と付け加えた。