(c)Phnom Penh Post
東南アジアのサプライチェーンネットワークを目指す日本企業が、低い労働コストを目的に、タイ国境近くに位置するポイぺトの工業団地に進出している。プノンペンポスト紙が報じた。
ポイぺトの経済特区(SEZ)の工場は、安価なタイの電力とカンボジアの労働力に合わせて、税制の優遇措置の恩恵を受ける。工場労働者の平均収入は、賃金と手当を含めて月200ドル以下で、タイの労働者の約半分。また海抜50mにあるため、2011年にタイの工業地帯を襲ったような洪水被害からも安全だ。
JETROカンボジアの河野将史所長は、「ポイペトの立地のメリットは、企業がタイから材料を輸入し、直ちにタイへの輸出ができること。スタッフと貨物は4時間以内にバンコクに到着することができ、トヨタ車のシートカバーの設置を年間8万台行うNHKスプリング社の工場からは、車でわずか2時間だ」と述べた。