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  • 経済
  • 2025年7月30日
  • カンボジアニュース

カンボジア、上半期の車両輸入が11億ドル超え 前年比49%増[経済]

カンボジア税関消費税総局(GDCE)の報告によれば、2024年上半期における車両輸入額は11億4800万ドルに達し、前年同期比で49%増加した。輸入対象には乗用車、トラック、バス、バン、自動車部品およびアクセサリーが含まれている。

特に乗用車の輸入額は4億8700万ドルであり、前年同期の2億9200万ドルから66%の大幅増を記録した。この動向は、カンボジア国民の生活水準の向上やライフスタイルの変化を反映しているものとみられる。ただし、輸入車両における新車と中古車の比率については報告されていない。

一方で、カンボジア政府は、自動車および電子部品製造の地域・世界的なハブへの転換を目指しており、関連ロードマップでは、戦略と省庁間の連携、人材育成とイノベーション、インフラ整備、貿易円滑化、ビジネス環境整備の5分野が重点課題として掲げられている。

開発評議会第一議長のスン・チャントール副首相は「カンボジアを自動車部品および電子機器生産の中核拠点へと転換することに尽力している」と述べた。

2024年における同分野への投資額はおよそ7億4600万ドルに上っており、カンボジアには現在、フォード、トヨタ、ヒュンダイ、いすゞなどの組立工場が存在する。特にBYDはプレアシアヌーク州の経済特区に新工場を建設中である。これらの進出は、優遇税制や熟練労働力の増加といった投資環境の魅力に起因している。

また、公共事業運輸省によると、2024年の電気自動車(EV)の登録台数は2,253台となり、前年から620%の急増を示している。

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