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  • 経済
  • 2025年2月26日
  • カンボジアニュース

カンボジアのEコマース市場、2029年に18.1億ドル規模へ成長予測[経済]

カンボジアのEコマース市場は2024年に約11.2億ドルに達し、2029年には18.1億ドルに成長すると予測されている。この成長は、デジタル決済の急速な普及、テクノロジーに精通した若年層の増加、スマートフォンの普及率の上昇、そして政府の強力な支援によるものとされている。これは、カンボジア商業省が2024年に発表したEコマースレポートによるものだ。

報告書によると、2024年のEコマース成長は、インターネット普及率の向上、デジタル決済の広範な導入、パンデミック後の消費者行動の変化、業界プレイヤーによる革新的なソリューションなどが要因となっている。

同省のチョム・ニモル大臣は、カンボジアのEコマース拡大が、Pentagonal Strategy Phase I(カンボジア・ビジョン2050の実現に向けて策定した長期的な社会経済戦略の第一段階)およびDigital Economy and Society Policy Framework 2021-2035に基づく、国のデジタル変革への取り組みを反映していると指摘している。また、商業省はEコマースおよびデジタル貿易の推進に向け、制度の強化を進めており、企業や消費者がデジタル変革の恩恵を十分に活用できるよう支援する方針を示している。

市場は2024年から2029年にかけて年平均成長率(CAGR)9.98%で拡大し、2029年には18.1億ドル規模に達すると予測されている。

この報告書は、消費者調査や専門家インタビューに基づき、カンボジア市場に適した提言を行っており、企業や政策立案者が直面する機会と課題に対応している。

ニムルはまた、Eコマースの成長が、より広範なデジタル貿易エコシステムへの進化を促し、カンボジアの経済の回復力と国際競争力の強化に寄与すると強調している。

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