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  • 経済
  • 2025年1月20日
  • カンボジアニュース

カンボジア、2025年と2026年の成長率5.5%を予測―地域内で堅調な経済成長を維持[経済]

世界銀行の最新報告によれば、カンボジアの2025年と2026年のGDP成長率は5.5%と予測される。これは2024年の推定成長率5.3%からの上昇となるが、モンゴル(6.5%、6.1%)、ベトナム(6.6%、6.1%)、フィリピン(6.1%、6.0%)などの成長率を下回る。地域内での成長は堅調な国内需要によって支えられており、低インフレ率や労働市場の好調が消費を後押しする見通しだ。

一方で、地域全体の公共投資は混合的な見通しであり、投資成長はパンデミック以前の平均値を下回るとされる。また、世界的な貿易政策の不確実性や中国経済の減速が地域経済へのリスクとなり、気候変動に伴う自然災害や紛争の増加も下方リスクをもたらす。

こうした状況の中、世界銀行の副チーフエコノミストであるM. Ayhan Kose氏は、「発展途上国が戦略的な貿易・投資パートナーシップを追求し、未開拓の国境を越えた協力の機会を活用すべき」と主張する。具体的には、交通インフラの整備や税関手続きの標準化が、貿易効率を高める重要なステップとされる。また、「国内での健全なマクロ経済政策が、世界的な不確実性への対応力を強化する」と述べている。

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