2024年第3四半期時点で、カンボジアの小売ローン残高が150億ドルを超えたことが、カンボジア信用情報機関(CBC)の報告で明らかになった。これは、ローン口座数と貸付残高の増加を示しており、小売ローンのパフォーマンスが向上しているとされる。しかし、ローンの質は若干悪化しており、30日以上の支払遅延率(DPD)は第2四半期の6.22%から6.35%に上昇した。
アクレダ銀行副頭取兼CFOのマー・アマラ氏は、「2024年は前年よりも良好であるが、過去30年で見ても成長率は低く、世界経済の不確実性から多くの人がローン利用を控えている」と述べ、「特に顧客はリスクを避けるため、預金を増やす傾向がある」と付け加えた。
また、同レポートによると、第3四半期の小売クレジット申請数は全体で37%増加しており、個人融資が39%、クレジットカード申請が74%、住宅ローンが1%増加した。さらに、9月時点での小売ローン口座数は前四半期比5.6%増加し、国内全体で202万口座に達している。