2024年10月時点で、カンボジアには中国からの投資による工場が合計1273件あり、投資額は90億8000万ドルで、カンボジア全体の投資額の45.49%を占める。これは、ヘム・バンディー産業科学技術イノベーション大臣と在カンボジア中国大使の汪文斌(Wang Wenbin)氏との会談で言及された。
ヘム大臣は、カンボジアと中国の長年の友好関係を強調し、産業と技術分野での協力が両国の「ダイヤモンド・ヘキサゴン」協力における重要な柱であると述べた。中国はカンボジアにとって最大の製造業分野の投資国であり、この分野が今後もカンボジアの成長を牽引する見通しである。カンボジアは2029年の「後発開発途上国」卒業に向けて、中国との協力をさらに強化し、特に現地での原材料生産などの分野での基準化や水供給などの技術協力も求めた。
中国は一帯一路(BRI)構想を通じて、各国との経済的・政治的関係を強化するために似た協力体制を多くの国で展開しており、類似した協力をカンボジア以外の国々とも築いている。
中国の製造業が生産拠点を移転する先として、最も多い国はベトナムで総合的なメリットで優位に立っている。そのほか、次いでカンボジアやインドネシア、タイ、マレーシアなどのASEAN諸国も選ばれている。また、近年はインドも生産拠点として注目されている。