プノンペンのガソリンスタンド (c)KT
カンボジアは、2023年の1月から8月までの期間における石油およびガス製品の輸入が、前年同期比9.5%減の22億8千ドルであることが、関税消費税総局(GDCE)の報告より明らかとなった。
カンボジアは、現在、石油およびガス製品の100%を輸入しており、主な輸入元はシンガポール、タイ、およびベトナムである。
石油製品に関して、カンボジアの需要は、2020年の280万トンから2030年には480万トンへと増加する見込みであると、鉱工・エネルギー省が報告している。
2022年2月に開始されたロシアによるウクライナへの軍事侵攻以降、カンボジアの燃料価格は急騰し、物価全体にも影響を及ぼしている。
プノンペンのガソリンスタンド (c)KT/Pann Rachana
現在は、ガソリンの価格は1リットルあたり4600リエル(約166円)、ディーゼルの価格は1リットルあたり4750リエル(約171円)。
カンボジアの海底下に潜在的な油資源が存在しており、政府はクメール海底およびトンレサップ湖底の資源探査に関する研究の実施を求めている。
2020年12月28日にシンガポールを拠点とする投資持株会社のクリスエネルギー(KrisEnergy)社によってカンボジアでの最初の石油生産が開始されたが、運営開始から半年後に同社は破産を申請した。