(c)KT
カンボジアの金融セクターに関する2023年の報告書によれば、今年の金融機関からのローンの取り込み成長は一桁にとどまると予測されている。クメールタイムズ紙が報じた。
これは、2022年の17%の成長に比べて鈍化する形となる。特に、2023年上半期のクレジット成長はわずか2.2%であり、年間で5%未満になる可能性が高いと言われている。
ただし、2024年には二桁の成長が戻るとも報告されている。
不良債権(NPL)は、2022年に3.1%に上昇し、2023年末には5%を超える可能性があるとされる。
不良債権の約26%が不動産セクターに関連しているが、このセクターがシステムローンの三分の一を占めることを考慮すれば、不良債権比率は2.9%と妥当である。
報告書によれば、クレジットコストも2023年に高まる可能性があり、しかしシステム全体としては資本が非常にしっかりとしていると評価されている。
また、大きな銀行が中所得者や中堅・中小企業(SMEs)層に焦点を当てることで優位に立っているとも指摘されている。