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  • 経済
  • 2020年12月17日
  • カンボジアニュース

世銀、カンボジア経済は2021年に回復すると予測[経済]


王国の経済は来年4%の成長に戻ると予測されている (c)Word Bank

 世界銀行が15日に公開した最新の報告書によると、カンボジアの経済は新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け続けているものの、回復の兆候があると指摘した。同行は、カンボジアのGDPは2020年に2%縮小すると予測されているが、2021年には4%成長すると予想している。

 消費はインフレが抑制されたままの中で、ソーシャルディスタンスの緩和に伴い国内の経済活動は徐々に正常に戻っており、また前例のない政府の介入によって部分的に支えられている。

 二国間の自由貿易協定などの影響で非衣料産業と農業への直接投資(FDI)が増加しているほか、自転車や電気部品、自動車部品、コメなどの農産物の輸出が急増した。また、国内の観光客の増加が観光産業の部分的な回復を支援した。

 一方で、政府は健康関連支出や所得支援、低利融資のための銀行支援、債務の再編、開発支出、減税などにより、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受ける人々を支援している。

 世界銀行は報告書において、カンボジアの経済が迅速に回復することを助けるために、消費財の内需回復を背景に労働集約型産業の雇用創出を促進し、中国などの自由貿易協定や地域包括的経済連携(RCEP)から生じる国内外からの投資拡大を促進することを推奨した。

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