シアヌークビル自治港から中国に40フィートコンテナを輸送する価格は8月から3倍以上に(c)Hong Menea
業界関係者らによると、カンボジアのコンテナ船運賃が急騰しているという。
カンボジア物流協会(CLA)のシン・チャンティ会長は、「シアヌークビル自治港から中国へ、40フィートのコンテナを輸送するのに2000ドルかかる。8月は600ドルだった。消費者物価と国民経済全体に影響を与えるだろう」と述べ、欧米への出荷も同様の値上げを指摘した。
カンボジアコメ協会の事務局長は、「精米を欧州市場に輸出するための貨物船が不足している。入荷する貨物が少なくなると、返送する船も少なくなる。輸出業者が製品を出荷するためにベトナムとタイの港に目を向けている」と述べた。
経済財政省によると、カンボジアは今年1~9月で141億ドル相当(対前年同期比20%増)の商品を輸出している。輸出品目のトップは、精米や自転車、電化製品、豆類、カシューナッツ、バナナなど。一方で輸入額は136億ドルで、前年比で8.7%減少した。