トルコのLNG火力発電所。近い将来、カンボジアでも見られるえるかもしれない。
鉱工・エネルギー省は、液化天然ガス(LNG)が今後のカンボジアの電力供給において重要な役割を果たすとしており、そのために2030年までに出力3600メガワットの火力発電所の建設を計画している。
カンボジアは2020年から10年間の電力開発計画において、2027年から2030年までの間に液化天然ガスによる電力開発を加えるとした。現在、カンボジアには天然ガスによる火力発電所は無いが、多くの外国企業がこの分野に注目しているとし、投資の呼び込みが期待されている。
同省のスイ・サエム大臣は、先週開催された東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)主催の第3回東アジアエネルギーフォーラムの「アジア・ASEANにおけるCO2回収技術(CCUS)と炭素リサイクル」と題したセッションで、「液化天然ガスによる発電の後押しが、クリーンコールテクノロジーの促進にも役立つ」と述べた。
スイ大臣は、「カンボジアの景気回復は2021年の新型コロナウイルスの収束後と予想されるため、これに併せてエネルギー需要も大きく回復するだろう。液化天然ガスは特に発電や産業用、輸送用に重要な役割を果たしている」と述べた。