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ASEAN+3マクロ経済リサーチオフィス(AMRO)は、ASEAN+3地域の経済見通し(AREO)の月次更新を発表し、レポートの中で、カンボジアの経済成長率の予測を下方修正した。これとは逆に、先日上方修正したアジア開発銀行(ABD)の予測数値と比較して低い結果だった。
最新のAREOによると、カンボジアの経済成長率を2020年マイナス4.5%、2021年5.4%と予測しており、先月の予測(2020年マイナス1.8%、2021年6.5%)を下方修正した。
しかし、AMROが発表したASEAN諸国における2020年の経済成長率と比較すればカンボジアは良い値であり、マレーシアはマイナス5.5%、シンガポールはマイナス6.0%、フィリピンはマイナス7.6%、タイはマイナス7.8%となっている。
AMROによる今回のカンボジアの経済成長率の予測は、9月23日に発表されたアジア開発銀行(ADB)の「アジア開発展望(ADO)2020アップデート」の予測(2020年マイナス4.0%、2021年5.9%)よりも、さらに低い数値だ。
ADBは、農業パフォーマンスの改善と自転車や電子機器などの非衣料品製造業の輸出の増加により、カンボジアの2020年の成長予測を6月時点での予測(マイナス5.5%)から上方修正している。