(c)Phnom Penh Post
カンボジア政府は脆弱な物流インフラを近代化して、輸出コストを下げることで物流セクターの競争力を高める方針だ。プノンペンポストが報じた。
2014年の世界銀行の報告書によれば、カンボジアの輸出コストは近隣諸国に比べて30%高く、貿易部門の大きな障害となっている。そこで政府は陸運や海運、鉄道での物流インフラの近代化と拡大を奨励している。
公共事業運輸省のスン・チャントール大臣は、「カンボジアを近隣諸国にとって役立つ物流ハブに変えることに賛成だ。タイとベトナム間の貿易の通過点として地理的に好ましい立地にある」と述べている。
地元の貨物輸送サービス会社のCEOは、「輸送インフラの近代化は、パンデミックに直面している貨物部門を復活させるのに役立つだろう。物流改革を行えば隣国の輸送サービスに近づけることができる」と述べた。
カンボジア政府はプノンペン国際空港の西にあるダンカオ区に物流センター建設の実現可否を検討していたが、現段階では経済的に実現可能であるとの見解だ。
国際協力機構の2016年の推計によるとカンボジアは輸出業者に20フィートあたり540ドルのコストがかかるが、タイは200ドル、ベトナムは250ドルとなっている。