(c)Phnom Penh Post
国連開発計画(UNDP)の報告書によると、カンボジアが2030年までに上位中所得国に、2050年までに高所得国へと成長するためには、経済を多様化させるための技術革新が必要だ。プノンペンポストが報じた。
2011年から毎年7%以上の経済成長を遂げ、貧困層の数は過去10年間で半分以下へと進歩しているカンボジアだが、高所得国へと変わるためには最新技術で産業付加価値を高め、輸出を多様化し、中小企業を強化することが必要となる。
カンボジアには増加する外国直接投資(FDI)と若くて豊富な労働力がある。FDIからの技術的な波及効果を利用することで、国際的なバリューチェーンに参加し、国際経済のパートナーシップが発展する可能性がある。
UNDPカンボジア担当責任者のニック・ベレスフォード氏は、「カンボジアではインダストリー4.0の技術を認識している企業が極端に少なく、結果として生産性向上ができず、労働者は高いスキルや良い賃金を得ることができない」と述べている。
この報告書よると、カンボジア企業がインダストリー4.0を順応させるためにはデジタルインフラ・制度の枠組み・ネットワークの連携・技術開発・変革への対応と知識習得という5つの領域での改善が必要だ。