(c)Phnom Penh Post
アジア開発銀行(ADB)は、新型コロナウイルスの影響により今年カンボジアでは39万人が雇用を失うと予測したが、同時にカンボジア政府が危機対応として行う貧困層・脆弱層のための現金振替プログラムに対し、支持する意向を示した。プノンペンポストが報じた。
ADBは先週8日、カンボジア政府によるパンデミック対応への更なる支援を目的に、2億5千万米ドルの融資を承認した。ADBカントリー・ディレクターは、この融資が8年の猶予期間を含む24年の譲許的融資であるとし、「利率は猶予期間中が年間1%、その後は1.5%となる」と述べた。
ADBはこの融資に加え、現金振替プログラムに係る技術支援や助成金を提供する。融資の承認後、カンボジアは経済復興技術協力に関する政策の助言サポート(500万米ドル)を受けることが可能となる。
また、同氏は、「収入源の種類が限られている貧困層は、新型コロナウイルスの影響を受け脆弱性がさらに悪化するだろう。貧困の大幅な増加を防ぐために社会保障が必須であり、政府がこの現金振替プログラムのために3億ドルの予算を設けたことを支持する」と述べた。
受益者の数が増えると、このプログラムの毎月の支出が2千500万米ドルを超えると見込まれているが、ADBはそれが起こった場合に支援をする準備ができているという。
カンボジアは、いくつかの国や国際開発パートナーからもパンデミック対応として数千万ドルの支援を受けている。