(c)Phnom Penh Post
カンボジア国立銀行(NBC)は、過去15年にわたり脱ドル化経済に向けて金融政策を施してきたが、利害関係者の協力を得られずに出遅れていたため、金融政策実施のペースを早めている。プノンペンポストが報じた。
現在のドル化経済の場合、中銀が米国の政策金利に縛られているため自由に設定できず、金融危機時に十分な支援をできないことが問題視されている。
NBCが5月下旬、金融政策の一つとして金融機関からの小額紙幣の持ち込みに際し制限したことにより、小売業者や消費者の混乱を生んだ。
一部の経済アナリストは、「ドル高が進めばカンボジアの貿易収支を悪化させる可能性があるが、脱ドル化によりリスクを軽減することができる」と述べている。
中銀は現在脱ドル化経済に向け、金融機関に対し融資ポートフォリオの少なくても10%をリエルで保有すること、手形や税金の決済をリエルで行うことを義務化している。