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ムーディーズインベスターズサービスの新しいレポートによると、カンボジア(B2安定)の信用プロファイルは、「堅調な経済成長の見通し」と「適度な債務負担」を反映しているとした。クメールタイムズが報じた。
ムーディーズはシンガポールで中国やEU、米国の経済活動の鈍化により、カンボジアの2020年の経済成長率は0.3%縮小するものの、その後の2021年には6.0%に回復すると予測している。
ムーディーズのバイスプレジデント兼シニアアナリストは、中国はカンボジアの外国直接投資の43%を占め、中国人観光客は海外からの観光客の36%を占めている点を指摘しており、カンボジア国内における新型コロナウイルスの感染の広がりは限定的ではあるものの、特に景気減速にさらされている中国(A1安定)との密接な関係を考慮すると、カンボジアの投資や観光に影響を与えると予測した。
また、同氏は、「カンボジアにとって大きな輸出市場である欧州連合と米国の深刻な経済低迷も、カンボジア製品の需要に悪影響を及ぼす」と付け加えた。
銀行業界では、過去10年間はほとんど、外需に一部牽引されながら、建設と不動産セクターへの融資や住宅ローンが急速に伸ばしていたが、海外の経済状況の悪化に起因する資産価格の急激な下落の可能性から、カンボジアの経済や金融の安定にリスクをもたらす可能性があると指摘している。